歴史と自然が身近な「水戸市」。文化芸術の拠点「泉町」エリアの暮らしの魅力
「茨城県庁」がある茨城県最大の都市、水戸市
茨城県のほぼ中央に位置する水戸市は「茨城県庁」を擁し、茨城県最大の人口を誇るなど県内有数の拠点都市だ。1999(平成11)年に移転した「茨城県庁」のうち、地上25階地下2階の行政庁舎は茨城県で最も高いビルとして知られる。
水戸には鎌倉時代に「水戸城」が築かれ、江戸時代になると代々の水戸藩主を務めた水戸徳川家が居城とした。水戸藩2代藩主の徳川光圀は水戸黄門として有名だ。徳川光圀は水に乏しかった水戸の街に笠原水道を敷設し、「彰考館」を設けて歴史書 「大日本史」 を編纂するなど、水戸の都市や文化の発展に寄与した。また、9代藩主徳川斉昭は仙波湖付近に庭園を造り、「偕楽園」と名付けた。現在、「偕楽園」には100種3,000本の梅があり、早春には多くの人でにぎわう。
水戸市の魅力は、深い歴史と身近な自然
2022(令和4)年に発表された「-あなたと描く水戸の未来-市民1万人アンケート報告書」によると、「今後も水戸市に住みたいと思いますか」という質問に対し、「住みたい」または「どちらかといえば住みたい」と答えた市民は73.0%だった。
また、水戸市の印象についての質問では「歴史と伝統がある」「住むところと自然が調和している」という回答が多かった。同質問で「住みやすいと感じる」と感じると答えた市民は男性で71.9%、女性が73.5%となっており、いずれも70%を超えていた。
この結果から、水戸市民は深い歴史と身近な自然に魅力を感じており、多くの人が今後も住み続けたいと考えていることが伺える。
移住支援金や給食費サポートなど、充実した水戸市の経済的支援
水戸市では東京など首都圏からの移住も推進している。移住支援金交付事業は東京23区に住んでいるか、東京圏に住み東京23区に通勤している人が水戸市に移住し、特定の企業に新規就職または起業した場合に移住支援金を支給するものだ。18歳未満の子どもがいる場合は、子ども1人につき100万円が加算されるのもファミリーにはうれしい。
子育て支援にも力を入れており、2023(令和5)年度から水戸市立中学校の給食費が無償化されたほか、2024(令和6)年度からは「小学校給食費サポート事業」が始まり、市立小学校の給食費も保護者負担額が半額となっている。また、水戸市では所得制限により茨城県の子ども医療福祉費助成制度の対象にならないファミリーでも、市独自の子ども医療福祉費助成制度により、医療費の一部が助成される。
古くからの水戸の中心地であった第一地区
水戸市では2016(平成28)年に「水戸市都市計画マスタープラン(第2次)」を策定し、都市機能や居住機能が集積した”持続可能なコンパクトなまち”を将来像として、街づくりを進めることとした。この中で市内を2~4校の小学校区を一つの地域とし、地域ごとに具体的な将来像を示した。
このうち第一地域は「水戸市立三の丸小学校」と「水戸市立五軒小学校」の小学校区で構成されており、「水戸城跡」や「偕楽園」があるなど古くから水戸の経済、文化の中心地として発展してきた。近年は泉町1丁目南地区、泉町1丁目北地区、大工町1丁目地区で再開発が行われ、新たな魅力も加わっている。現在も水戸駅前三の丸地区の再開発が進行中で、今後の発展も期待できる。
ショッピングや芸術を満喫できる水戸市泉町エリア
泉町エリアは第一地区に含まれ、「京成百貨店」などのショッピング施設がある。同じく第一地区内の「水戸」駅周辺にある、「水戸エクセル」など駅前のショッピング施設も便利だ。「水戸」駅からJR常磐線の特急に乗れば「東京」駅へ直通でアクセス可能。「水戸」駅前からは「東京」駅や羽田空港、成田空港、茨城空港など空の玄関への高速バスもある。
マスタープラン内では、「泉町周辺地区」について、「芸術文化の拠点にふさわしい雰囲気の創出や地域の魅力向上を図る」とある。実際に泉町やその近隣には「水戸芸術館」や「水戸市民会館」といった文化施設が集まっている。これらの文化施設は「京成百貨店」とともに「MitoriO(ミトリオ)」と呼ばれ、芸術とショッピングをともに楽しめる街づくりを進めている。
優れた生活利便に加え、長い歴史を持つ水戸ならではの文化にも触れられる泉町エリア。ここは水戸市の魅力が凝縮された街と言えるだろう。
歴史と自然が身近な「水戸市」。文化芸術の拠点「泉町」エリアの暮らしの魅力
所在地:茨城県水戸市