スペシャルインタビュー

学校・保護者・地域が一体となり取り組む、守谷市立黒内小学校の子育てサポート

茨城県の南部に位置し、利根川、鬼怒川、小貝川の河川に囲まれた台地上に市街地が形成され、水と緑の恵まれた守谷市。常磐自動車道やつくばエクスプレスの開通により、首都圏とも直結しアクセスが良く、近年転入者も増加しており、めざましい発展を遂げている。「守谷市立黒内小学校」は、市内で「守谷」駅に最も近い小学校だ。同校は、知の形成、心(徳)の形成、体の形成、守谷型「保幼小中高一貫教育」の推進を重点に学校づくりを進めており、その教育システムの充実度は評価が高く、保護者や地域からの期待も大きい。同校を訪れ、小池義寿・校長先生と吉田克也・教頭先生に話を伺った。

真新しい校舎に、様々な設備が充実

真新しい校舎の「守谷市立黒内小学校」
真新しい校舎の「守谷市立黒内小学校」

――学校の概要、沿革について教えてください。

小池校長先生:「守谷市立黒内小学校」は1979(昭和54)年に守谷小学校から分離して、児童数342名で始まった学校です。好景気であった1983(昭和58)年度から1985(昭和60)年度にかけて児童数は増え続けましたが、その後の校区の児童数減少で、全学年単学級の211名の小規模校の時代も経験しました。そして、2005(平成17)年につくばエクスプレスが開業して以来、「守谷」駅前開発、大型ショッピングセンターの建設、各種インフラが急速に整備されたこともあり、それから現在までの児童数は増え続け、2016(平成28)年度は566名になりまして過去最高の在籍人数になりました。今後も児童数は増えていくものと予想しています。また、児童数増加もあり、新校舎を建設しまして2016(平成28)年3月に完成しました。

設備の整ったトイレ
設備の整ったトイレ

小池校長先生:新校舎は普通学級全12クラスが入る3階建になります。すべての教室に空調設備が整備され、また主要教科のデジタル教科書の入った70インチの電子黒板が設置されています。エレベーターやスロープなどの設備、トイレはすべて洋式に統一するなど現代の生活スタイルに合った学校、守谷の市民生活に沿った作りになっているのが特徴です。また元々プールがあった場所に建設した関係で、夏のプール学習はバスで移動し、市内の屋内温水プールで行っています。更に2016(平成28)年9月より、約4人に1台のタブレットPCの導入を行い、これからの時代を生き抜く為のアクティブラーニングに向けての環境を整えています。

地域全体で子どもの学びを支える

教室内の様子
教室内の様子

――学校の教育方針の特徴についてお教えください。また、子どもたちに接するときに気をつけていることはありますか?

小池校長先生:本校のスローガンは「チーム黒内 すべては子どものために」です。「チーム」は狭い意味で学校内のこと、子どもと教職員のことで、広い意味で保護者と地域全体のことを指します。チームが一丸となって、子どもたちの安全な環境を整え、健全な育成に努めていきたいと考えています。校長として大切にしているのは、共通理解、協働体制を土台にして、教員同士、学校と保護者、地域が一つのチームとして、お互いの信頼関係を築き、そこから活力のある学校をつくっていくことです。子ども同士、子どもと教員同士、教員同士の信頼関係が構築されている、という土台があってこそ教育が揺るぎないものになっていくと考えています。子どもが「分かる授業」、「達成感のある授業」は、自ら意見を出し合い、気づき、考えを深める「学び」が育成されます。その「授業が楽しい、もっとやりたい。」という子どもの意識は教員への信頼に繋がり、学級経営全体、学校全体にも反映されていきます。「チーム黒内」としての連帯感が生み出すプラスのスパイラルが学校の活性化になると考えています。「生き生きと子どもが学習に取り組み、学力を高められる創意ある授業づくり」、「やる気・けじめ・おもいやりの心を育て、互いに協働する学級を育む」ことを目標に、学級経営は授業づくりから、授業づくりは学級づくりからを基本に、学校を盛り上げていきたいと思います。

子どもの自主的な学びから責任感を育む

「あいさつ日本一キャンペーン」のポスターも児童の手作り
「あいさつ日本一キャンペーン」のポスターも児童の手作り

――授業の内容や学校行事について、「守谷市立黒内小学校」独自の取り組みはありますか?

小池校長先生:本校では生活面の指導で「あじみそ運動」を行っています。“あじみそ”とは四つの行動の頭文字をとったもので、“あ”は、「あいさつ日本一キャンペーン」のことです。2016(平成28)年度始めに、私から子どもたちに、「守谷市立黒内小学校のあいさつを日本一にするにはどうしたら良いか?」という宿題を出しました。それから子ども同士で、「どうしたらあいさつができるようになるか?」などを徹底的に話し合いました。運営委員やボランティア委員を中心に、あいさつ呼びかけ運動や、学級全員によるあいさつ運動を行い、あいさつ花のアーチ、あいさつ門、あいさつ川柳等を企画して、子どもたち各々があいさつを自主的にするように行動しています。
“じ”は、時間を守る指導です。子どもたちは朝の読書の時間をしっかりと意識して、時間と読書を大切にしています。休み時間、清掃時間、など限られた時間をしっかりと守って行動する規範意識を身につけて欲しいと考えています。
“み”は、みだしなみです。学校に通う時や、掃除の時間、体育の時間には、それぞれに相応しいみだしなみをするように指導しています。また、こころのみだしなみも大事にしていまして、信号を渡りきれなかった下級生を上級生が待っていてあげるなど、学校生活の様々な場面でどんな声がけをしてどんな行動を取るべきかを考えてもらうようにしています。
最後に“そ”は、黙って掃除を行う取り組みです。掃除中は、音楽をかけず黙々と取り組みます。与えられた場所を責任持って綺麗にするという考えと子ども同士が話し合って作業効率を上げる「協働力」を育てています。

――「たてわり班」についてお教え頂けますでしょうか。

吉田教頭先生:本校では、1年生から6年生で班を作りまして一緒に遊んだり、掃除をしたり話し合ったりする「たてわり班」活動を行っています。異学年交流を行うことにより、子どもたちに新たな信頼関係や責任感が生まれると考えています。上級生は、下級生に伝える楽しさと難しさを,下級生は上級生がたくましく頼りになる存在であるかをそれぞれ実感できる場です。この特別活動は、班対抗のレクリエーションや上級生が下級生に運動指導を行う「体力強化day」など様々なものがあります。また“たてわり”活動の一貫で、小学生が中学校生活を体験したり、小学生と中学生が意見交換をしたり交流を深めたりする活動や授業を行う「アクティブラーニング」を活用していまして、小学校から中学校への連続した成長に触れてもらうようにも努めています。

地域との関わりを積極的に持ち続ける

周辺にはのびのび暮らせる環境が整う
周辺にはのびのび暮らせる環境が整う

――保護者との関わりや、連携体制についてお教えいただけますでしょうか。

吉田教頭先生:PTA活動になりますが、学年ごとに保護者が組織を作って情報交換の場を設けたり、行事の手伝いをしたりして頂いています。主なものはボウリング大会や手芸クラブ、給食の試食会など企画しているようですね。ここ守谷は、新しく転入してくる方も多い背景もあり、保護者同士が理解し合って、子どもたちの安全で学び易い環境づくりをしていきたい、という気持ちがこのような活動につながっているのだと思います。みなさん、チームワーク良くやって頂いているのでとても感謝しております。

――地域の住民や自治会などとの関わりには、どんなものがありますでしょうか。

小池校長先生:新しい転入者や核家族が多い街では、地域との関わり、連携が取りにくいイメージがあると思います。本校では、年に1回秋に行われる「黒内まつり」を企画しておりまして、毎年地域のエキスパートの皆さんをお呼びして、一緒に体験授業を行うことにより、地域と子どもたちとの交流を深めています。ボーイスカウトのみなさんと飯ごう炊飯体験をして一緒に食事をしたり、そば打ち体験をしたり、普段は経験のできないことに出会える場ですので、「黒内まつり」を子どもたちも楽しみにしている様子ですよ。これからも「黒内まつり」を通じて地域との繋がりを大事にしていきたいと思います。

子育てサポート体制が整い環境にも恵まれた街、守谷

「守谷市立黒内小学校」小池義寿 校長先生(左)、吉田克也 教頭先生(右)
「守谷市立黒内小学校」小池義寿 校長先生(左)、吉田克也 教頭先生(右)

――今後の「守谷市立黒内小学校」の展望についてお聞かせください。

小池校長先生:本校がある守谷中学校区の学力は、茨城県全体でも上位に位置するトップレベルにあります。守谷市を代表する教育の最先端を走ることができるような魅力ある学校にしていきたいですね。今後も教育をより質の高いものにしていき、保護者や地域の期待に応えたいと思います。

――守谷市の魅力はどのようなところだと思いますか。

小池校長先生:守谷の学校は、学校間で教育の情報交換がしっかりとできていますし、教育水準、施設・設備何をとってもトップレベルにあります。教育を第一に考えていらっしゃるご家庭にはオススメですね。また、都心に近く都市的な要素が多くある一方、公園をはじめとする緑が大変多い環境であり、住みやすいことも魅力ではないでしょうか。教育や子育てを中心に転入をお考えであれば最高の街だと思います。

吉田教頭先生:守谷市は、住民に対するサポート体制など、隅々まで行政の目が行き届いているのが素晴らしいと思います。新しく引っ越してきても、隣同士の繋がりを大切にし、支え合う人が多い優しい街ですので安心して暮らすことができます。買い物にも子育てにも便利で住みやすいのが魅力ですね。守谷市に是非お越しください。

守谷市立黒内小学校

守谷市立黒内小学校 校長 小池義寿先生(右)、教頭 吉田克也先生(左)
所在地 :茨城県守谷市百合ヶ丘2-2349
TEL :0297-48-5976
URL:http://moriya.jed.jp/~kurouti/
※この情報は2016(平成28)年8月時点のものです。