守谷市役所 児童福祉課インタビュー

地域力で育む子育て支援制度の充実したまち守谷

東京都心から約35km、つくばエクスプレスや関東鉄道常総線などの鉄道や常磐自動車道をはじめとする道路網が整備され、都心へのアクセスと環境の良さから県外・市外からの転入も多く若い世代が増えているという守谷市。一人ひとりの子どもが健やかに成長することができる社会を目指して、同市は、2015(平成27)年4月に国の「子ども・子育て支援新制度」に基づき、幼児期の教育・保育の総合的な提供や、待機児童対策、地域の子育て支援の充実を図り、更に魅力ある街へと発展している。そんな守谷市の子育て環境や街の魅力について、守谷市役所児童福祉課課長の滝本充さん、同課課長補佐前川優子さん、同課地域子育て支援センター所長の塚本仁子さんに話を伺った。

子育て世代向けの施設、サービスが充実の守谷市

左から、児童福祉課課長 滝本さん。同課地域子育て支援センター所長 塚本さん。同課課長補佐 前川さん。
左から、児童福祉課課長 滝本さん。同課地域子育て支援センター所長 塚本さん。同課課長補佐 前川さん。

――守谷市ではどのような子育て施設・サービスが利用できるのでしょうか。

滝本さん:守谷市には、認可保育所は公立が2カ所、私立が9カ所の計11カ所あります。また、認定こども園は私立が2カ所、小規模保育事業である地域型保育施設は3カ所あります。その他には、入所待機になっている児童に対して利用できる施設の認証保育園(認可外保育園で市が認証する施設)が4カ所あります。一時的に家庭保育が困難な場合に保育園でお預かりする「一時預かり制度」、地域ぐるみで子育て支援をする「もりやファミリーサポートセンター」など、保護者が子育てしやすい環境整備を守谷市では積極的に行っています。

守谷市児童福祉課では、市内の保育所への入所など保育に関する業務、私立幼稚園に関する業務、児童手当の事務に関することや児童センターの運営などの子育て応援全般に関する業務全般、児童の虐待など児童相談業務をしています。また、公立認可保育所2カ所、地域子育て支援センターも所管しています。

仲間づくりの場を多数用意、地域力の増進を図る

子育て中の親子が集う「夢っ子ひろば」
子育て中の親子が集う「夢っ子ひろば」

――市の人口は年々増加 しており、18 歳までの児童がいる家庭のうち、核家族の割合もまた増加傾向になっているそうですが、そのような家族向けの取り組みはありますか。

滝本さん:はい。2016(平成28)年4月現在、守谷市には18歳までの子どもがいる家庭は7,647世帯ありまして転入世帯が多いのが現状です。

塚本さん:守谷市は新興住宅地がたくさんありますので土地勘が無い方、人と人の横のつながりがない方が多く、市では地域の環境整備は急務であると考えてきました。そこで、子育て中の親子が気軽に集い、楽しく遊んだり、お話をしたり、友達になったりすることができる場を提供していまして、みんなで支え合い子育てできる親と子の楽しい広場「夢っ子ひろば」を開催しています。子育て生活に必要な情報交換、育児相談もできるので大変好評ですよ。

守谷市に転入した方の仲間づくりの場として開催される「ようこそ守谷へ」
守谷市に転入した方の仲間づくりの場として開催される「ようこそ守谷へ」

そのほかにも、家族みんなが楽しめるイベントとして「夢っ子まつり」や「夢っ子コンサート」を開催しています。地域子育て支援センター「ねっこ」では常総運動公園で「ねっこ運動会」や体力の向上,親子の触れ合いを目的とした「スポッ子クラブ」を実施しています。また,守谷市と市民活動団体との共催による「ようこそ守谷へ」の中でもブースを出展し、守谷市に転入した方が1日も早く地域に溶け込めるよう,子育てに関する情報を提供させていただいています。

地域ぐるみで子育て世帯をサポート

「施設援助」が実施される市民交流プラザ内「ぴよぴよ」
「施設援助」が実施される市民交流プラザ内「ぴよぴよ」

――「ファミリーサポートセンター」におけるサポーター制度、ならびに「サポーター育成講座」についてお教えください。

塚本さん:「ファミリーサポートセンター」は、育児の援助を受けたい「利用会員」が、育児の支援をしたい「サポーター会員」のサポートを得て、仕事を持つ保護者はもちろん、子育て中の保護者が安心して子育てできるように地域ぐるみで支援する会員制の事業になります。「利用会員」は、市内在住または在勤の子育て中のご家庭の方(生後6か月~中学校入学前)であればどなたでも申し込むことができます。利用者は、サポーターの自宅でお預かりをする「在宅援助」と市民交流プラザ内「ぴよぴよ」でお預かりする「施設援助」が選択できます。

「サポーター育成講座」の様子
「サポーター育成講座」の様子

塚本さん:「サポーター会員」を希望する方には「サポーター育成講座」の受講をしていただきます。「サポーター育成講座」は、育児の支援をしたい市民が子育て援助をすることができる制度でして、3日間の「サポーター育成講座」または「子育て支援研修」を受講して履修課程を修了した方が「サポーター会員」として登録できます。「サポーター育成講座」には多くの市民から反響がありまして、今まで大変多くの方に研修を受講して頂きました。現在245名の方が、「サポーター会員」として登録しています。「利用会員」でもあり「サポーター会員」でもあるという方もいらっしゃいます。この制度を利用して子育てに忙しい保護者のみなさんが喜んでくれたら嬉しいですね。

人口増加に伴い、さらなるサービスの充実を推進

「ママが活躍する"まち"」プロジェクト活動拠点オープニングセレモニーの様子
「ママが活躍する"まち"」プロジェクト活動拠点オープニングセレモニーの様子

――近年も新たな子育て支援策を次々とスタートされていますね。

滝本さん:守谷市が2016(平成28)年2月に策定した「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づいて地方創生加速化交付金事業として「ママが活躍する”まち”」プロジェクトを実施しています。人との絆を大切にして、お母さん達が活躍できる社会を目指して、まちづくりに参画する市民を増やす目的のプロジェクトになります。プロジェクトは四つの部門に分かれていまして、子育て情報の冊子を企画・制作する「子育て情報発信部」、ファミリーで楽しめるイベントを企画する「手仕事企画部」、守谷の自然を生かした冒険遊び場プレイパークを実施する「遊び場企画部」、空き店舗を活用し活動拠点をつくる「拠点プロデュース部」の構成になっています。2016(平成28)年7月22日には「ママが活躍する”まち”」プロジェクトの活動拠点が守谷市松前台にオープンしました。当日は木工作業広場やロディヨガ教室などで楽しめるセレモニーが開催されてとても賑わいましたよ。

守谷市立北園保育所
守谷市立北園保育所

滝本さん:また、2015(平成27)年4月より「子ども・子育て支援新制度」が始まっています。この制度は、幼児期の教育・保育の総合的な提供や待機児童対策、地域の子育て支援の充実を図ることを目的とした制度です。新制度では、幼稚園・保育園の他に、その両方の良さを合わせ持つ「認定こども園」、少人数の子ども(0歳から2歳)を保育する「小規模認可保育事業」を実施しています。また、新たな認定区分が導入されまして、利用負担額、該当施設につきましても「区分」ごとにそれぞれ明確になりました。

そのほかにも、様々な子育て支援策に取り組む

守谷市が無料で配布する「子育てトライアングルブック」
守谷市が無料で配布する「子育てトライアングルブック」

――そのほかには、どのような取り組みを実施しているのでしょうか。

塚本さん:「子育てトライアングルブック」という子育て支援情報誌を発行しています。こちらは、子育てに困った時、悩んだ時、分からないことがあったときに子育てに必要な情報をまとめた冊子となっていまして、守谷市に転入された方、出生された方全てに無料で配布しています。守谷市のホームページからもダウンロードできます。この冊子は2年に一回改訂していまして、2003(平成15)年から2016(平成28)年の間で、6回改訂しています。児童福祉課のスタッフだけではなく、外部の関係機関やそれぞれの現場の声を取り入れて冊子作成に反映するようにしています。できるだけ難しい言葉はつかわずに、読みやすく必要情報を瞬時に提供できるように工夫して編集しているんですよ。

前川さん:この冊子の目次は、「赤ちゃんが生まれたら」や「お子さんを預けたい時」などシーン別になっていまして、目的のページがとても探しやすいと思います。年4回開かれる編集会議の時には、子育ての現場や家庭の声を取り入れて、それを冊子に可能な限り反映させて作成しています。

塚本さん:また、総合的な放課後対策事業として、「児童クラブ」と「放課後子ども教室」を実施しています。全ての小学校の児童を対象として、放課後等に小学校施設を活用して、子ども達の安全で健やかな居場所づくりを推進しています。平日の放課後に放課後子ども総合プランマネージャーと指導員、地域のボランティアと協力しながら、スポーツや文化活動の体験、地域の大人や異年齢の子どもとの交流、工作や外遊び、昔遊び、予習・復習、宿題の学習ができる場を提供しています。

暮らしやすい環境が整い、子育て世代にも優しい街

のびのびと生活できる環境が整う
のびのびと生活できる環境が整う

――守谷の魅力はどのようなところだとお考えですか。

滝本さん:守谷は、出生率が高く若い世代のご家族が多いですね。子ども達が遊ぶ明るい声が聞こえてきて、街全体が明るいイメージなのが魅力です。大型のスーパーが点在していてショッピングをする場所も多くて便利です。東京もすぐ近いですし、都市計画が進んでいて、道路が広く緑が多いので綺麗で住みやすい街だと思います。子どもたちに代を継いでも長く住める場所としても最適だと思います。是非守谷にいらして頂きたいです!

前川さん:ネイティブの英語を話す外国人が各学校一人ずついて、自然と外国語に触れることができる環境があったり、電子黒板やエアコンを全校に設置したりと、教育水準と意識が高いのも守谷の良いところだと思います。安心して子どもたちが暮らせるとても住みやすい良い街ですね。

塚本さん:歩いても自転車でも遊びに行きやすい公園などの施設が多いのが便利で良いですね。美味しいもの、食材が安く手に入りやすいですし、他の街に行かなくてもここ守谷で何でも揃ってしまうのは大きな魅力ですね。守谷は地域との繋がりを大切にする優しい街です。これからも市民の方々の“ニーズに合った支援”ができるように児童福祉課みんなで頑張りたいと思います。

今回、話を聞いた人

児童福祉課 地域子育て支援センター所長 塚本仁子さん(左)
同課 課長 滝本充さん(中)
同課 課長補佐 前川優子さん(右)
所在地:茨城県守谷市大柏950-1
TEL :0297-45-1111
URL:http://www.city.moriya.ibaraki.jp/index.html
※この情報は2016(平成28)年7月時点のものです。