開智望小学校 理事長・校長 青木徹先生 インタビュー

関東鉄道常総線「新守谷」駅に隣接し、筑波研究学園都市に近く都市開発が進むここ守谷市に2015(平成27)年4月に開校した「開智望小学校」。同校では、無限の可能性を持った子どもたちに、日本の教育の良さを生かしつつ、想像力、発信力、コミュニケーション力を育てる探求型の学びと、企画力、自発力、挑戦する力を育成する「児童が主体的に学ぶ授業や自分達で創り上げる行事」を多く取り入れている。児童一人ひとりの育ちと主体的な学びに、きめ細かく対応する教育を構築するという今注目の教育システムを持つ同校にお邪魔し、理事長・校長の青木徹先生にお話を伺った。

世界中の人々や文化を理解し、国際社会で貢献できる人材を育成する

 

―「開智望小学校」の概要についてお聞かせ下さい。

世界中の人々や文化を理解・尊重し、平和で豊かな国際社会の実現に貢献する人材を育成するために国際的な標準のカリキュラムと方法を取り入れ、子ども達が楽しく自ら実践し自分達で考え探求していく教育スタイルが「開智望小学校」の特徴です。疑問の発見から発表まで、子どもたち自身で主体的な学びを行なっていけるように指導しています。それは単なる“体験授業”ではなく物事の本質を考えていく“探求授業”です。

「私達はどういう存在か」「私達を歴史的、地理的にみると」「私達は自分の意思をどう表現するか」「世界はどのように成り立っているか」「私達は社会をどう組み立てているか」「私達は地球をどう共有しているか」、この教科融合型の六つのテーマを約6週間づつ、合わせて1年間で探求していきます。そうすると発達段階に合わせ学ぶことで智恵がレベルアップしていくのです。将来的に世界を担っていけるような考えを身につけてもらえるようになればと考えています。

 

―少人数、グループで授業を行っているのはなぜでしょう?

日本では大人数のクラスも多いのですが、世界標準は24名の学級です。人数が少ないことによって子どもたち一人ひとりの個性や能力に合わせたきめ細かな指導を行うことができます。「開智望小学校」の教室は24名の児童が学ぶのに最適の大きさですし、電子黒板等の設備を備えています。児童はテーマを共有する少人数のグループになり、教師は児童の関心を呼び起こしてそのテーマについて探求、協働、思考の相乗効果、問題解決を促していきます。

児童は調べたり聞いたりして、一人ではなくみんなで意見交換していくのです。考えをディスカッションすることによって自然とコミュニケーション力もつきますし、探究力、創造力、発信力、新しい知識を得ていくことができます。教師が指導して、児童がそれを聞くという一方通行の授業では成し得ない、自ら問題を発見し検証して答えを導いていくという考え方の柔軟性が生まれるのです。そのような理由で少人数・グループ授業を取り入れています。

 

―「開智望小学校」では英語活動を重視されているとお聞きしましたが?

英語は、トータルで約2,500時間学ぶと英語を使うのに困らなくなるという説があります。英語を身につけるには継続して英語を学べる環境にいることが大事なのです。「開智望小学校」では毎日1時間の英語の授業を取り入れています。1週間で5時間、1年で200時間になります。それを続けると小中高の12年間で2,400時間になります。児童の発達段階に応じて負担をかけ過ぎず、ゆっくりとしっかりと英語を身につけてもらうプログラムなのです。その為に小学校1年生から英語の授業を取り入れています。

英語習得には日本語を身につける過程と一緒で、耳から聞いて書いて読んでいくスタイルが良いのです。そうすることで発音がしっかりしてきますし、スペリングにも反映されてライティングがスムーズになるんです。もちろんネイティブの教師による指導で生の英語に常に触れることができる環境を作っていますので、児童は自然としっかりとした英語を身につけることができます。

 

―「国際バカロレアPYP候補校」に認定されるそうですね。

「国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)」は、チャレンジに満ちた総合的な教育プログラムとして、世界の複雑さを理解して、そのことに対処できる生徒を育成し、未来へ責任ある行動をとるための態度とスキルを身に付けさせるとともに、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的として設置されたものです。「開智望小学校」は2015(平成27)年12月に関東初の学校として2016(平成28)年3月からPYP候補校となることが認定されました。

学んだ自分の知識が社会の為にどのように使えるのかという考えや、行動的で共感する心をもつ生涯学習者となるように働きかけるというバカロレアの理念が、本校の理念とほぼ合致していたのです。そのようなこともありまして認定いていただくことになりました。本校の教育理念である「国際社会に貢献できる心豊かな想像力・発信力を持った問題を見つけ解決する学力を持つ人材育成」に向けて、今後ますます国際水準の教育に取り組んでまいります。

 

―今後の開智望小学校について教えて下さい。

現在、「開智望小学校」のキャンパスはこの小学校だけですが、このキャンパスに中学校と高校を設立して小中高一貫で12年間学べる環境を整えて行きたいです。児童がここで身につけた高い学力や得意な分野を生かして卒業後日本や世界の大学に進学して、将来人の役に立てる立派な人材がたくさん育っていってもらえればうれしいです。「開智望小学校」はそんなステップになる存在でありたいと思っています。

 

―最後にここ守谷の魅力について教えて下さい。

この街の魅力は、自然が豊かなことです。子どもたちにとって心豊かに育つには自然に囲まれた環境はとても大事です。そして最先端の研究都市である「筑波研究学園都市」と「柏の葉キャンパス」がすぐ近くにあり、教育を受ける環境も充実していますので、子どもたちにとって学びやすい環境が身近にあります。また古くは平将門がこの地に城を築くなど歴史が深い街でもあり、昔と今が美しく同居した魅力的な街です。「開智望小学校」がここ守谷を選んだのもそのような理由からです。これからの子どもたちの未来と街の発展がとても楽しみです。

開智望小学校
開智望小学校

開智望小学校

開智望小学校 理事長・校長 青木徹先生
住所:茨城県つくばみらい市筒戸字諏訪3400
TEL :0297-38-6000
URL:http://www.kaichigakuen.ed.jp/nozomi/
※この情報は2016(平成28)年3月時点のものです。